南仏まったり日記

フランス南部で働く海外生活初心者の30代男子が、日々感じたこと、気になったこと、日本とフランスの違いなんかをとりとめもなく書いていきます。

本場のサッカーはブーイングも本格派

1000文字以上かけて試合開始にたどり着かなかったので、記事を二つに分けてみました。長すぎると最後まで読むの大変ですしね。とはいえ、ページを移動するのも面倒くさいとも思いますし、どっちが正解なんでしょう。まぁそのへんのブログ運営についても、書きながら探っていこうと思います。さて、前置きが長くなっていまいましたが、やっと試合開始です!

 

 

試合が始まると、思った通り我らがMHSCは防戦一方。注目のムベッパを筆頭に、PSGの選手が左サイドからガンガン攻撃を仕掛けてきます。チームの勝利のためにはあまりいい試合展開ではありませんが、左サイドは席から近く、目の前で一流のプレーが見れるのはうれしいですね。まぁ、もしネイマールが出ていたら本当に間近で見れたのに、という思いはぬぐえませんでしたが。

 

そんなこんなで終始押されっぱなしだったのですが、なんとか守り切り前半は0-0で折り返します。休憩時間にトイレにたったのですが、休憩時間にトイレと売店の前に 行列ができるのは万国共通ですね。ビールをもう一杯、とも思いましたが、ちょっと肌寒くなってきていたのでぐっと我慢して席に戻ると、ほどなく後半開始です。

 

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後半も相変わらずPSGが終始攻め込む展開となりました。陣地が入れ替わったせいで、前半とは逆に試合の中心はかなり遠くのほうに移ってしまいました。その後はMHSCも何度か沸かせる場面を作りつつも、お互いにフィニッシュまではいかず完全に膠着状態。一緒に来ていた同僚のお子さんたちも完全に試合に飽きてしまってお菓子に夢中です。しかし、残り時間が20分を切るころになると、会場の雰囲気が変わってきました。

 

 

今期異次元の補強(500億円以上!)を行ったPSGは押しも押されぬ優勝候補。実際にここまで開幕6連勝中ですし、順位表の真ん中くらいをうろついているMHSC相手なら当然勝たないといけません。それが、残り時間が少なくなっても一点も取れずという状況では、PSGサポーターはフラストレーションが爆発寸前。逆にMHSCサポーターからすると、点は取れないまでも価値ある引き分けに持ち込めそうなことに加えて、ネイマールを温存して余裕しゃくしゃくな相手に一矢報いるような展開にウキウキです。近くにいたおじさんも、PSGのサポーター席に向かって指で「0-0」と作って、ノリノリで煽っています。もちろん本場のブーイングの嵐とともにです。

 

やっぱり本場のブーイングはすごいですね。最近は日本でもやってる人を見かけるようになりましたが、照れがあるのか言語の問題か、いまいち日本人のブーイングは迫力に欠けるところがあります。ここ本場のブーイングはそんな生っちょろいものじゃありませんでした。良い感情も悪い感情も、ストレートに表現する文化の賜物でしょうか。すスタジアムの9割くらいを占める地元サポーターの、一体となってのブーイングに、まさに会場全体の空気が震えていました。

 

会場の雰囲気が攻撃を押し返したのか、その後もPSGは決定的なチャンスを作れず、結局そのままスコアレスドローで試合終了しました。結局点を取るところは見れなかったものの、強敵PSG相手に引き分けに持ち込んで、周りのMHSCサポーターも満足げ。私たちも、ネイマールこそ見れなかったものの、一流のサイドアタックを間近で見ることが出来ましたし、ブーイングというちょっとあれな形ですが欧州サッカーの雰囲気を肌で感じることが出来て十分楽しむことが出来ました。

 

という感じで、初めての欧州サッカー観戦は最高の経験になりました。目の前で繰り広げられるプレー、そしてスタジアムが一体になっての応援の臨場感を、また味わいたいですね。今後はバルセロナにも行ってみたいですし、他の競技も見に行ってみたいです。バレーボール、ラグビーハンドボール、自転車、競馬。。。。ヨーロッパのスポーツ文化を満喫したいです。そして、現地の人に混じってがんがん応援したいです!